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沖縄力(うちなーぢから)

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[うちなーぢから]
高校野球の心を求めて
田尻賢誉著
定価1575円(本体1500円)
2009年7月3日発売
ISBN978-4-8172-0268-0

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勝負の世界はなんくるならない――
これに気づいた今、沖縄の高校野球の歴史は間違いなく変わろうとしている。2008年センバツ優勝、沖縄尚学。08年夏の甲子園ベスト4、浦添商。そして07年夏、09年春甲子園出場、興南。甲子園で結果を残した3チームを徹底取材したドキュメント。
子供の頃から染みついた考え方を急に変えるのは難しい。だが、それをやってみせた指導者がいた。それは沖縄尚学の比嘉公也監督。気づき力に優れた指揮官はこんなことを言っていた。
「沖縄には『なんくるないさ』という言葉がありますが、なんとかなると思ってる子が多い。簡単に考えてるんです。だから僕は『なんとかならん』と言ってます。結局は自分。チャンスが来て準備ができてるかどうかといったことなどを含め、やったやつがなんとかなるんだと」
浦添商の神谷嘉宗監督も同じだった。甲子園を目指し続けて30年。何度もあと一歩で甲子園を逃し、誰よりも勝ちたい、甲子園に行きたい気持ちは強いはず。それでも、妥協しなかった。勝つことだけを求めるなら目をつぶってしまいたくなることでも、絶対に譲らなかった。
「勉強をやらない、そうじをやらない、授業中に眠る……。『野球部だから、疲れてるから、そんなの当然だ』みたいな感覚でやっていられない。そんなのは高校野球じゃないです」
その2人の指導者に率いられたチームが甲子園で活躍。それは、決して偶然ではない。
興南の選手として甲子園4強、大昭和製紙北海道の選手として都市対抗優勝、助監督としても準優勝の経験がある興南の我喜屋優監督も、同じことを口にしていた。
「沖縄の子は絶対なんくるないさと思ってる。『じーちゃん、ばーちゃん、とーさん、かーさんがそうだからお前たちもそうなっちゃった。沖縄の歴史はお前たちから変えなさい』と言いました」
勝負の世界はなんくるならない–
これに気づいた今、沖縄の高校野球界の歴史は間違いなく変わろうとしている。では、なぜそう言い気入れるのか。21の“沖縄力(うちなーぢから)”からその根拠を感じ取ってほしい。(まえがきより)

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